玉子の韓国妊活ブログ

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今から妊活を始める理由

こんにちは、玉子です。

私の‘玉子’という名前、ブログや他のSNSで使用しているHNなんですが、本名ではありません。

一時期中国語を勉強していたことがあって、‘玉子’という漢字と、私の本名の読み方がちょっと似ていたので、HNとして使うようになりました^^

妊活的文脈からのHNではありません。自分にプレッシャーはかけたくないので^^;

さて今回は、「なぜ今から妊活を始めるのか」という言い訳を、一度書き留めておこうと思います。

韓国語力の問題

私は日本人ですが、このブログのタイトルにもしているとおり、韓国で妊活を行っています。

夫は韓国人で、今のところまだ日本語を勉強していないので、夫婦のコミュニケーションはすべて韓国語で行います。

夫婦間のみならず、周囲のすべての人とのコミュニケーション、それに、ほとんど全ての視覚・聴覚情報が韓国語です。

私が結婚して初めに韓国に来た時、私の韓国語力はTOPIKⅡ3級合格、ハン検準2級合格程度でした。留学経験等もなかったので、社会常識への認識?もほぼ0です。

そんな状態で、家の外はもちろんのこと、家の中にいても、常に不安で緊張した状態で3年くらい過ごしました。

自分の目が見えなくなり、耳も聞こえなくなり、日本でそれなりにしっかりしてる系のキャラクターで働いていた大人が、手も足も出ない子どもになったような感覚でした。

そんな状況で、「この人(夫)との子どもを作っていいのか分からない」「妊娠も出産も育児も、未知でとても緊張感のあるプロジェクトなのに、周囲の人の話すことも分からず、言いたいことも言えない状態は辛い」「何らかの極限状況に遭遇しても、すべて韓国語を通して乗り越えなければならない」「自分のこと、子どものこと、もしも夫になにかあった時は夫のことも、面倒を見られる力がない」、etcetc...

年齢的には結婚した時から余裕はなかったのですが、「子どもを持つことに前向きに、積極的になれない」という心の状態がありました。
心の状態に関わらず、妊娠するときはするのかもしれませんが…

「いま妊娠したら、私も子どもも夫もつぶれてしまう」という恐れを身体が汲んでか、今まで妊娠することはありませんでした。

卵巣嚢腫を手術で摘出

2022年の暮れごろ、夫と二人で全身の健康診断を受けたのですが、その際婦人科で「卵巣になにかありそうだから、専門病院に行ってね」と言われました。

後日近所の産婦人科を受診してみると、左の卵巣に嚢腫が見つかりました。それこそ先生の話す韓国語がよく分からなかったのですが、チョコレート嚢胞のようなものだったようです。

私は母が卵巣原発の癌で他界しているため、そのことを先生にお話ししました。先生は、「卵巣がひとつ機能していなくても、妊娠できないわけではない。ただし、(妊娠への)障害になる可能性はある。近親者に卵巣がんになった人がいるなら、リスクを考えて摘出しても良い」とおっしゃいました。

その話を聞いたとき、ものすごく自分の思考能力の低下を感じて、「告知を受けた人の気持ちはこういう感じなのかな」と思いましたが、病院から夫と帰りながらひとしきり涙を流した後、「摘出しよう」と決めました。

手術は当初腹腔鏡で行われましたが、周囲の臓器との癒着があり、途中で開腹に変更。変更の決断は、術中に夫が下したそうです。私は麻酔で眠っていますから、本人には聞けないわけで…そして決断は医師でなく本人または家族が行わなければならないわけで、夫もつらかったんじゃないかと思います。仕方ないけどね。

腹腔鏡手術のはずが開腹になったことで、傷や身体の回復は遅れました。それは、私よりも後に手術したはずの、大分年上の女性が、私よりもよほど元気でごはんもモリモリ食べ、サッサと歩いている姿などを見て感じました。腹腔内に出てくる血を排出するドレーンにも、少し長い間、多めの出血があったようです。
私は素人なので、術後何日でどれくらい出たら多いのか少ないのか順当なのか、分かりませんが。

手術する日に入院して、入院期間は6泊7日でした。摘出して生検して、幸い癌ではないということが分かりました。退院後半年は、フィジカルに妊活は見送りとなりました。

余談ですが、手術後すぐから、生理はそれまでと同じペースで起きました。卵巣はもう一つしかないのに。

卵巣が二つあっても、1ヶ月ごとに交互に排卵するわけではないらしいし…
一つしかなくても、毎月ほぼ順調に生理が来ることに、結構驚いています。あまりにも普通に来るので、卵巣一つなくなっていることなど、うっかり忘れてしまいそうです。

1月に韓国語能力試験を受けて

韓国には、移民者を支援する「多文化家族支援センター」というものがあり、そこでは韓国語や韓国の社会慣習などを教えてくれる授業も提供されています。

昨年手術から回復した後、いくつかの授業に参加し、最後に秋~冬の時期に開講されたTOPIK(韓国語能力試験)の対策講座を受講しました。

今年の1月に韓国国内でこの試験が実施され、私も受検してきたのですが、その手応えが割と良かったのです。
成績が発表されるのは、試験日から1ヶ月ほど後になるのですが…

移住してから2年暮らして、3年目でようやくセンターの授業を受けに行ったのですが、外国人への配慮がある先生方の話を沢山聞くこと、韓国で頑張って生きようとしている他の外国人移住者の様子を実際に見て交流したことが、とても大きな刺激になったようです。

1月の試験を経て、まだ結果こそ分からないものの、「そろそろ最低限大丈夫かもしれない」という感覚を持てるようになりました。
もちろん最低限でなく、もっともっと余裕を持ちたいところではありますが…

年齢的に、出来るだけ早く妊活したいという条件と、最低限持っておきたい韓国語力と環境への順応。
その二つの条件の交差点に、今やっと至った気がする。それで、ようやく積極的に妊活を始めよう、取り組もうという気持ちになったところです。

おわり

今日ここに書いた私の心の動きは、夫にも話していません。そもそも…韓国語ですべてを語らなければならないということが、大変すぎるし…いや、ムリかな。

こういうこというとちょっとあれですが、夫には狂ったように愛されています^^;
なんていうか…『猫をかわいがり過ぎて、猫が弱る』みたいな…
もう少しジェントルに愛してくれると、ありがたいんですけどね。「この人と夫婦を続けて、子どもを作っていいのか」を悩む必要性も、もっと少なかったんじゃないかと思いますが。

ぜいたく言ってますが^^;

夫もなかなか不安定な人なので、私が「そろそろ大丈夫」と思えたところで、少しずつ重みを出してしっかり支えあっていけたらと思います。

ではまた。